Old Hall(オールドホール)ミッドセンチュリーな人気のティーポットとその歴史
Old Hall(オールドホール)といえばスタイリッシュでモダンな
ステンレス製のテーブルウェアを製造していたブランドです。
いわゆるミッドセンチュリーといわれる時代の中で
多くのステンレス製品を生み出しました。
日本でも1990年代にミッドセンチュリーモダンが大流行し
北欧のアンティークやヴィンテージ家具が
広く知られるようになりました。
日本のブランドでもカリモクの家具や
柳宗理のカトラリーなど、シンプルでモダンな
商品が現在でも高い人気を誇っています。
Old Hall(オールドホール)は、1893年にイギリスで
設立された J & J Wiggin社によって発売された
ステンレス製のテーブルウェアブランドです。
小さな家族経営で生まれたJ & J Wiggin社は
順調に成長していき、20世紀に入ると事業を拡大していきます。
Old Hall(オールドホール)というブランド名や
ステンレス製のテーブルウェアは
会社設立当時にはなく、
元々はステンレス製の部品であったり
浴室用品をJ & J Wiggin社は作っていました。
戦後に創立者が亡くなり、William Wigginへと代替わりし、
Williamが何か新しい商品を製造しようと模索しているときに
奥さんの提案でトーストラックを作ったのが
ステンレス製のキッチン用品の始まりだといわれいます。
これが1928年のことで、「Old Hall」というブランド名称は
浴室用品を製造していた1922年からあったようですが
元々は会社の建物の名称からきているようです。
トーストラックから始まった
Old Hallのブランドの歴史ですが、その2年後に
発売されるティーポットが爆発的にヒットすることで
大きく世間に知られることになります。
その後、ステンレスのテーブルウェアを次々と
製造していくことでJ & J Wiggin社は
当時は刃物でしか使用されていなかった
ステンレスをテーブルウェア商品として
イギリスに広めていくことになります。
Old Hallの代表的なデザイナーとしては
Robert Radford Welch ロバート ウエルチ(ウエルシュ)
がいます。
Robert Welchの生み出した
ティーポットなどのテーブルウェアは
Old Hallの最も知られるデザインとして
広く世界的に知られています。
その後、残念ながら1984年に会社が閉鎖されることで
Old Hallの長い歴史に幕が下ろされるのですが
質実剛健でシンプルながらもモダンなデザイン性と
さびなくて手入れも楽で丈夫なステンレス製の利点が
多くの根強いファンを生み出し続けており
その復活を求める声は消えることはないでしょう。
もちろん、Old Hallのデザイン性を継承し
シンプルでモダンなステンレス製の
テーブルウェアは様々なメーカーによって
現代でも製造されていますが
アンティーク/ヴィンテージ商品としての
風合いはこのOld Hallに優ることは出来ないと思います。
TigermilkではOld Hallのポットを中心に
数多くのアンティーク/ヴィンテージ商品を
取り扱っておりますのでぜひ一度ごらんください。