灰皿の歴史とアンティーク
アンティーク商品も多く存在し、収集家も多い灰皿ですが、
最近は禁煙の流れからか、商品としての流通は減っています。
しかし、小物入れとしても使用できるものや
デザイン性に優れた新たなカタチの灰皿は
今も尚、商品化され続けています。
さて、今回は意外と知られていない、
灰皿の歴史について少し書きたいと思います。
灰皿は英語でAshtrayという単語になりますが、
このAshtrayという単語自体は
20世紀の初めまでにはなかった単語で
煙草が一般的に普及することで
Ash(灰)+トレイという複合語として使われだしました。
最初は乗り物用だった灰皿は
1940年代から1970年代にかけて
一般的に流通し、様々な材質やデザインの
灰皿が製造され、人々の手に渡ることになります。
このサイトでもご紹介している
Walter Bosseのがデザインした
後生まで残るようなデザイン性の高い灰皿も
この時期に誕生しています。
他にもMarianne Brandt、Maurice Ascalonが
デザインした灰皿は世界的に有名で
日本人では白山陶器で、今なおロングセラーの
デザインが販売されている森正洋のデザインのものも
世界中で知られている灰皿として有名です。
森正洋のデザインの作品としてはG型しょうゆ差しが
有名かと思いますが、同じようにアルファベットが
シリーズ名に入った、T型灰皿やQ型灰皿、そして双葉灰皿と、
Ashtrayのデザインとしても
世界中に知られた有名なものがあります。
今では車用の灰皿が標準装備ではなくなり
携帯灰皿が広く流通しています。
しかし、前述したとおり、他の用途としても
使われるデザイン性の高い灰皿は
現在でも生まれ続けておりますので
アンティーク商品だけで無く
色々と探してみるのも良いと思います。
Tigermiilkでは先日ご紹介した
HASAMI×上出長右衛門窯「RELAX FueFuki (リラックス笛吹)」
の灰皿がデザイン性も高く様々な用途で使用されています。
もちろん、Walter BosseのハリネズミのAshtrayも
オブジェとしても人気ですので、ぜひ一度ごらんください。